錦鯉とは
鯉の中で色彩や斑紋が美しく,観賞用に飼育されるものの総称。選抜育種したものや品種改良により,紅白・三色・丹頂などと鮮やかな美しい色模様に変化したものが多い。
■歴史
歴史書『日本書紀』には、景行天皇(71〜)が鯉を池に放っていたという記述があります。
はるか1900年前には鯉は飼育されていたのです。
遥か昔の鯉は真鯉と言い、黒い鯉ですが、今から約200年前(1804〜1830)の文化・文政時代に新潟県の旧・山古志村(現・長岡市)・小千谷市で食用鯉が突然変異して色が付いたものが
錦鯉の原点です。
■錦鯉の種類(品種)
錦鯉 の種類は 犬や猫 の種類のように遺伝子が固定されていないため、同種類の交配でも様々なタイプの錦鯉が生まれます。
●主な錦鯉の種類一覧
紅白 | 白い肌(白地)に赤い模様(緋模様)がある最もポピュラーな種類です。 |
大正三色 | 白い肌(白地)に赤(緋模様)と黒の斑点模様があります。 |
昭和三 | 白地に赤(緋模様)と黒の墨模様があります。 |
浅黄 | 上面に薄青い鱗があり、下部に赤い鱗があります。 |
秋翠 | 浅黄とドイツ鯉を交配させて作出された種類。 |
べっ甲 | 白、赤、黄色の肌に黒い斑点模様があります。それぞれ、べっ甲・赤べっ甲・黄べっ甲と呼ばれます。 |
写り物 | 黒地に赤、白、または黄色の模様があります。 |
五色 | 白地に浅黄地があり、その上に緋盤があります。 |
黄金 | 黄色無地に金属光沢がある種類です。色には赤、橙、プラチナ、黄、クリームなどもあります。 |
ランチュウとは
■歴史
日本で一番古い金魚飼育書・安達喜之著「金魚養玩草」(1748年発行)にすでに「卵虫」として記載されています。
当時のランチュウは、現在のような肉瘤の発達したランチュウではなく、中国から伝わった「マルコ」と呼ばれるランチュウの原始となる金魚でした。
現在の肉瘤の発達したランチュウは、幕末から明治にかけて、東京の初代石川亀吉氏らが改良に取り組み、
現代のランチュウの基礎を築きました。
今では、愛好家や養魚家がさらに改良を加え多くの品種が存在します。
■特徴
体型は丸くて短く、背ビレがない。尾ビレは太くて短い尾筒に対して、角度をつけて伸びている 。頭部の肉瘤は豊かに発達するが、バランスよく発達した魚が良いとされている。 柄は赤のみ、赤と白(更紗)、白のみが原則で、黒が入らない。 ランチュウのように背ビレのない金魚は、上から観賞することが基本とされている。